スマートウォレットが1.3億件処理、過去最多を更新

2026年7月31日EDEN Admin

Safeのスマートアカウントが1四半期で約1.3億件の取引を処理し過去最多を記録。スマートウォレットとは何か、なぜ普及が加速しているのかをわかりやすく解説します。

出典:Safe smart accounts process nearly 130 million transactions in record quarter(Safeのスマートアカウント、過去最高の四半期に約1.3億件の取引を処理)

この記事は上記ニュースをもとに、EDEN向けに要点と背景を整理したものです。

暗号資産(仮想通貨)を使ったことがある方なら、「秘密鍵をなくしたら終わり」「誤送金は取り戻せない」という話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そのハードルの高さが、Web3を「便利そうだけど怖い」と感じさせてきた大きな理由のひとつでした。

そのハードルを下げようとしているのが、スマートアカウント(スマートコントラクトで動くウォレット)という仕組みです。

Safeのスマートアカウントが記録を更新

Safeは、この分野で長く使われてきたスマートアカウントのプロトコル(共通の仕組み)です。特に法人や開発チームの資産管理ツールとして広く導入されてきました。

そのSafeが先日発表したのが、直近の四半期で約1億3000万件の取引を処理したという数字です。これは四半期ベースで過去最多にあたります。1日あたりに換算すると140万件を超える計算で、利用規模は着実に拡大しています。

スマートアカウントって、普通のウォレットと何が違うの?

一般的な暗号資産ウォレットは、秘密鍵という1本の「鍵」で操作します。この鍵を失うと資産へのアクセスも失います。

スマートアカウントはプログラムで動くため、ルールを柔軟に設定できます。たとえば次のような機能が実装できます。🔐

- 一定額以上の送金に複数人の承認を必要とする

- 不審な操作を自動でブロックする

- 鍵を失っても別の方法で復元できる

こういった仕組みは、セキュリティの強化だけでなく、家族や組織での共同管理、定期的な自動送金など、これまでの暗号資産ウォレットでは難しかった使い方を可能にします。

利用が増えている背景

数字が伸びている理由のひとつとして、ERC-4337という規格の普及があります。これはイーサリアム上でスマートアカウントを動かすための標準仕様で、2023年に本格稼働しました。この規格が整ったことで、対応するアプリやサービスが増え、エコシステム(生態系)全体の底上げが起きています。

またSafeは、外部の開発者がその仕組みを使いやすくするSDK(開発キット)の提供も強化しており、アプリに組み込む形で利用するケースも増えています。利用者が直接Safeを意識しなくても、裏側でスマートアカウントが動いているサービスが増えているということです。

私たちの使い方にどう関係するか

現時点では、個人がすぐにSafeを直接使うというよりも、アプリやサービスの「安全な土台」として機能する場面が多いです。💡

ただ、スマートアカウント対応のウォレットアプリが増えれば、「ウォレットを失っても復元できる」「家族と資産を一緒に管理できる」といった体験が、より身近になってきます。取引件数の記録更新は、そういった未来への歩みが着実に進んでいることを示すひとつの指標といえます。