1inchの新プロトコル「Aqua」が13チェーンで同時始動

2026年7月30日EDEN Admin

分散型取引所アグリゲーターの1inchが新プロトコル「Aqua」を13のブロックチェーン上で公開。複数チェーンをまたぐ流動性の仕組みがどう変わるのか、背景と意味をわかりやすく解説します。

出典:1inch opens Aqua liquidity protocol across 13 chains(1inch、流動性プロトコル「Aqua」を13チェーンで公開)

この記事は上記ニュースをもとに、EDEN向けに要点と背景を整理したものです。

朝のコーヒーを飲みながら、少し想像してみてください。あなたが海外送金をしようとしたとき、銀行によって「この通貨はうちでは扱えません」「別の窓口に行ってください」と断られる場面を。DeFi(分散型金融)の世界でも、似たような問題がずっと続いていました。

異なるブロックチェーン間でトークンを交換したいとき、それぞれのチェーンごとに別々のアプリを使い、資金を橋渡しするたびに手数料と時間がかかる。これが「流動性の断絶」と呼ばれる課題です。

13チェーンで同時スタートした「Aqua」とは

その解決に向けて、DeFiアグリゲーター(複数の取引所から最良レートを自動で探すサービス)として知られる1inchが、新しいプロトコル「Aqua」を公開しました。注目点は、イーサリアムやBNBチェーン、Arbitrumなど13のブロックチェーンで一斉にスタートしたことです。

Aquaの仕組みで特徴的なのは、流動性の提供者(資金を預けてその見返りに手数料収入を得る参加者)と、トークンを交換したいユーザーをより効率よく結びつける設計にある点です。従来の仕組みでは、あるチェーンに資金が集中していても、別のチェーンのユーザーはその恩恵を受けられませんでした。Aquaはその壁を薄くすることを目指しています。

使い勝手にどう影響するか

利用者の目線で考えると、たとえばウォレットアプリ(暗号資産を管理するスマートフォンアプリ)からトークンを交換するとき、スリッページ(注文時と実際の交換レートのずれ)が小さくなったり、手数料が抑えられたりする可能性があります。チェーンをまたぐ操作が今より自然になれば、DeFiを使い始めるハードルも下がっていくかもしれません。🌊

セキュリティと成熟度の確認も忘れずに

一方で、13チェーン対応という広がりは、それだけ複雑性やセキュリティ上のリスクも増えることを意味します。プロトコルが新しいうちは、コードの監査(安全性の検証)や実際の稼働データが積み上がっていく過程を見守ることも大切です。

DeFiの「配管」が静かに変わる

今後の見方として、マルチチェーン(複数のブロックチェーンを横断すること)対応のインフラが整うほど、ユーザーは特定のチェーンを意識せずにアプリを使えるようになっていきます。Aquaがその流れを加速するかどうかは、実際にどれだけの流動性が集まり、使い勝手が改善されるかにかかっています。DeFiの「配管」が静かにアップデートされていく、そんな節目のニュースと言えそうです。✨